毎月、気づかないうちに引き落とされているお金があります。動画配信、音楽配信、クラウドストレージ、アプリの課金などです。1つひとつは月1,000円前後と小さく感じられますが、3つ集まれば月3,000円、年間では36,000円になります。
サブスクリプションの見直しは、食費の節約とは性質が違います。一度解約の手続きを終えれば、その後はずっと引き落としが止まるからです。使っていない契約を1つ解約するだけで、毎月の支出が下がります。
この記事では、サブスクの見直し方を解説します。結論は次の3点です。
- まず一覧を作って棚卸しをします。使っていない契約は、過去3か月の利用回数で判断します
- 解約忘れを防ぐには、更新日のカレンダー登録と、クレジットカード明細の月1回の確認が効果的です
- 家族で同じ種類のサービスを使っている場合は、家族プランにまとめることで安くなる場合があります
なお、この記事で紹介する料金は2026年11月時点の目安です。料金やプランは変更されることがありますので、申し込む前や解約する前に、必ず各社の公式サイトで最新の料金と解約条件を確認してください。
サブスクはいくらかかっているのか:早見表で確認します
最初に、サブスクに毎月いくらかかっているのか、全体像を確認しましょう。次の表は、よくあるサブスクの種類と料金の目安をまとめたものです。金額はあくまで目安で、プランや契約内容によって変わります。
| サブスクの種類 | 月額料金の目安 | 年間料金の目安 |
|---|---|---|
| 動画配信サービス | 月1,000円〜2,000円前後 | 年12,000円〜24,000円前後 |
| 音楽配信サービス | 月1,000円前後 | 年12,000円前後 |
| クラウドストレージ | 月200円〜400円前後 | 年2,400円〜4,800円前後 |
| アプリの課金・ゲーム | 月500円〜1,000円前後 | 年6,000円〜12,000円前後 |
| 電子書籍・雑誌の読み放題 | 月500円〜1,000円前後 | 年6,000円〜12,000円前後 |
| オンライン学習・語学アプリ | 月1,000円〜2,000円前後 | 年12,000円〜24,000円前後 |

たとえば、動画配信を2つ、音楽配信を1つ契約している場合、月額の合計は月3,000円から月5,000円前後になります。年間では36,000円から60,000円前後です。1つひとつの金額は小さくても、合計すると家計に与える影響は小さくありません。
この表を見て、「思っていたよりも多くかかっている」と感じた方も多いのではないでしょうか。サブスクは、契約したときの金額を忘れてしまいやすい固定費です。だからこそ、まず一覧を作って、合計金額を確認することから始めるのがおすすめです。
手順1:サブスクの一覧を作ります
見直しの最初の手順は、契約しているサブスクをすべて書き出すことです。頭の中で思い出すだけでは、漏れが出てしまいます。次の3つの場所を確認して、漏れなく書き出しましょう。
1つ目は、クレジットカードの明細です。毎月同じ金額が引き落とされているものを探します。クレジットカードを複数枚使っている場合は、すべてのカードの明細を確認します。銀行口座から直接引き落とされているものがあれば、通帳やネットバンキングの履歴も確認します。
2つ目は、スマホの設定画面です。iPhoneの場合は、「設定」から「Apple Account」や「サブスクリプション」の画面で、アプリ経由の定期購入を確認できます。Androidの場合は、Google Playの「お支払いと定期購入」の画面で確認できます。アプリ経由の課金は、クレジットカードの明細だけでは何の課金か分かりにくいことがありますので、設定画面での確認もおすすめです。
3つ目は、メールボックスです。「ご契約ありがとうございます」や「更新のお知らせ」といった件名のメールを検索します。無料トライアルに申し込んだときのメールが残っている場合もあります。メールで見つかった契約は、明細に載っていないこともありますので、忘れずに書き出します。
書き出すときは、次の4つの項目を一緒にメモします。
- サービスの名前
- 月額料金の目安
- 更新日(毎月何日に引き落とされるか)
- 解約方法(公式サイトから解約できるか、アプリから解約できるか)
更新日と解約方法を一緒にメモしておくことで、あとで解約するときの手間が減ります。更新日が分かれば、解約忘れを防ぐためのカレンダー登録もできます。
手順2:過去3か月の利用回数で判断します
一覧ができたら、次は1つずつ「残すか、解約するか」を判断します。判断の基準は、過去3か月でどれくらい使ったかです。「いつか使うかもしれない」という理由だけで残していると、解約の判断ができなくなります。
次の表は、判断の目安をまとめたものです。
| 過去3か月の利用回数 | 判断の目安 |
|---|---|
| 毎週のように使っている | 残すのがおすすめです |
| 月に2〜3回使っている | 使い方を見直してから判断します |
| 月に1回以下しか使っていない | 解約を検討するのがおすすめです |
| 3か月で一度も使っていない | 解約するのがおすすめです |
| 契約したこと自体を忘れていた | 解約するのがおすすめです |
月に2〜3回使っている場合は、すぐに解約するのではなく、使い方を確認します。たとえば、動画配信サービスを月に2回しか見ていない場合、見ている作品がそのサービスでしか見られないのか、ほかのサービスでも見られるのかを確認します。ほかのサービスでも見られる場合は、1つにまとめることを検討します。
音楽配信サービスも同じです。通勤中に毎日聴いている場合は、残す価値があります。一方で、月に数回しか聴いていない場合は、無料プランや、ダウンロードした音楽で代用できる場合もあります。使い方に合わせて判断するのがおすすめです。
クラウドストレージは、利用回数ではなく、保存しているデータの量で判断します。写真や書類を保存するために使っている場合、容量がどれくらい使われているかを確認します。無料の容量で足りる場合は、有料プランを解約できる場合があります。家族で写真を共有している場合は、家族プランにまとめることも検討します。
手順3:重なっている契約を1つにまとめます
サブスクの見直しで見落としやすいのが、同じ種類のサービスを複数契約していることです。動画配信サービスを2つ以上契約している、音楽配信サービスを家族で別々に契約している、といった重なりがないか確認します。
動画配信サービスは、見たい作品がサービスごとに分かれているため、2つ契約している方も多いです。ただし、2つのサービスを同時に見る時間があるかどうかを考えてみてください。1つのサービスを集中的に見て、見終わったら解約して、もう1つのサービスに切り替える、という使い方もできます。すべてのサービスを同時に契約し続ける必要はありません。
音楽配信サービスも、家族で別々に契約している場合があります。家族で同じサービスを使っている場合は、家族プランにまとめることで安くなる場合があります。次の表は、家族プランにまとめたときの料金の考え方をまとめたものです。金額は目安で、サービスによって変わります。
| 契約のしかた | 月額料金の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 個人プランを2人で別々に契約する | 月1,000円前後×2人=月2,000円前後 | 合計で高くなりやすいです |
| 家族プランに2人でまとめる | 月1,500円前後 | 1人あたりの料金が下がる場合があります |
| 家族プランに4人でまとめる | 月1,800円前後 | 人数が増えるほど1人あたりの料金が下がる場合があります |

家族プランは、家族全員が同じサービスを使う場合に向いています。ただし、家族プランに加入できる人数や条件は、サービスによって違います。家族プランにまとめる前に、家族全員がそのサービスを使っているかどうかを確認します。使っていない家族がいる場合は、家族プランにしても無駄になる場合があります。
家族プランへの変更は、公式サイトやアプリの設定画面から手続きできます。手続きの前に、現在の契約の更新日を確認します。更新日をまたいで手続きすると、二重に料金がかかる場合があります。更新日の直前に手続きするのがおすすめです。
手順4:無料トライアルの解約忘れを防ぎます
サブスクの見直しで最も注意したいのが、無料トライアルの解約忘れです。無料トライアルは、期間が終わると自動的に有料プランに切り替わる仕組みになっているものが多いです。申し込んだときは無料で試せることが魅力に感じられても、期間が終わるころには忘れてしまっていることがあります。
無料トライアルに申し込むときは、次の3つのことをその場で行うのがおすすめです。
1つ目は、無料期間の終わる日をカレンダーに登録することです。申し込んだその日に、終わる日の2〜3日前に通知が届くように設定します。終わる日当日に通知が届いても、解約の手続きをする時間が足りない場合があります。2〜3日前に通知が届くようにしておくと、余裕を持って判断できます。
2つ目は、解約方法を確認しておくことです。無料トライアルの解約方法は、有料プランと同じ場合が多いですが、サービスによって違います。申し込んだときに、どこから解約できるのかを確認しておきます。解約方法が分からないまま無料期間が終わってしまうと、有料プランに切り替わってしまいます。
3つ目は、使わなかったらすぐに解約することです。無料トライアルを試してみて、合わないと感じた場合は、無料期間が終わるのを待たずに解約します。無料期間中は、解約しても期間の終わりまで使える場合が多いです。合わないと感じたら、早めに解約するのがおすすめです。
無料トライアルを複数申し込んでいる場合は、申し込んだサービスと終わる日を一覧にしておきます。カレンダーに登録するだけでなく、メモアプリや手帳に書き出しておくと、見落としが少なくなります。
手順5:解約の手続きを進めます
解約するサービスが決まったら、手続きを進めます。解約の手続きは、サービスの公式サイトやアプリの設定画面から行える場合が多いです。解約のボタンが見つかりにくい場合もありますので、公式サイトのヘルプや、よくある質問のページで解約方法を確認するのがおすすめです。
解約するときは、次の3つの点に注意します。
1つ目は、解約しても契約期間の終わりまでは使えるかどうかです。多くのサービスでは、解約の手続きをしても、契約期間の終わりまでは使えます。たとえば、月の途中で解約しても、その月の終わりまでは使える場合が多いです。解約したからといって、すぐに使えなくなるわけではありません。解約の確認画面に、使える期間が表示される場合がありますので、確認するのがおすすめです。
2つ目は、解約金がかかるかどうかです。サブスクには、解約金がかからないものが多いですが、年額プランで契約している場合や、最低利用期間がある場合は、解約金がかかる場合があります。解約する前に、契約内容を確認します。解約金がかかる場合は、更新月まで待ったほうが得な場合もあります。
3つ目は、保存しているデータがどうなるかです。クラウドストレージや、オンライン学習のサービスでは、解約すると保存しているデータが削除される場合があります。大切なデータがある場合は、解約する前にダウンロードやバックアップをしておきます。写真や書類を保存している場合は、特に注意が必要です。
解約の手続きが終わったら、解約が完了したことを確認します。確認メールが届く場合がありますので、メールを確認します。翌月のクレジットカードの明細で、引き落としが止まっているかどうかも確認します。引き落としが止まっていない場合は、解約の手続きが完了していない可能性がありますので、早めに問い合わせるのがおすすめです。
解約忘れを防ぐ仕組み:月1回のチェック
サブスクの見直しは、一度やれば終わりではありません。新しいサービスに申し込んだり、無料トライアルを試したりするたびに、契約は増えていきます。解約忘れを防ぐには、月1回のチェックを習慣にするのがおすすめです。
月1回のチェックでは、次の3つのことを確認します。
1つ目は、クレジットカードの明細です。毎月同じ金額が引き落とされているものを、1つずつ確認します。見覚えのない引き落としがないか、使っていないサービスの引き落としがないかを見ます。明細の確認は、請求額が確定するタイミングで行うのがおすすめです。
2つ目は、スマホの設定画面です。アプリ経由の定期購入に、新しいものが増えていないかを確認します。アプリをダウンロードしたときに、気づかないうちに定期購入に申し込んでしまっている場合もあります。設定画面で定期購入の一覧を見ると、契約しているものが一目で分かります。
3つ目は、カレンダーに登録した更新日です。更新日が近づいているサービスがあれば、そのまま続けるか、解約するかを判断します。更新日の2〜3日前に通知が届くようにしておけば、判断する時間が確保できます。
月1回のチェックを、給料日や月末など、決まったタイミングで行うのがおすすめです。タイミングを決めておくことで、チェックを忘れにくくなります。チェックにかかる時間は、10分ほどで十分です。10分の確認で、使っていない契約の引き落としを防げます。
見直し後の維持ルール:半年に1回の棚卸し
サブスクの見直しが終わったら、維持するためのルールを決めておきます。見直しをした直後は、契約がすっきりした状態です。ただし、新しいサービスに申し込むたびに、契約はまた増えていきます。半年に1回は、棚卸しをやり直すのがおすすめです。
半年に1回の棚卸しでは、最初の手順と同じように、一覧を作り直します。新しい契約が増えていないか、使わなくなったサービスがないかを確認します。半年前に残すと判断したサービスでも、半年後には使わなくなっている場合があります。使い方の変化に合わせて、見直すのがおすすめです。
新しいサービスに申し込むときのルールも決めておくと、契約が増えにくくなります。たとえば、「新しいサービスに申し込むときは、同じ種類のサービスを1つ解約する」というルールです。動画配信サービスを新しく申し込むときは、古い動画配信サービスを解約する、という具合です。このルールを守ることで、同じ種類のサービスが増え続けることを防げます。
無料トライアルに申し込むときのルールも決めておきます。「申し込んだその日に、カレンダーに終わる日を登録する」というルールです。このルールを守ることで、無料トライアルの解約忘れを防げます。
よくある質問
解約したサービスをまた使いたくなったらどうなりますか
解約したサービスでも、また申し込むことはできます。解約したあとに、見たい作品がそのサービスでしか見られないことに気づいた場合は、再契約できます。再契約するときは、以前の契約内容や、保存していたデータが残っているかどうかを確認します。データが削除されている場合もありますので、再契約する前に公式サイトで確認するのがおすすめです。
家族プランにまとめると、家族の利用履歴が見られますか
家族プランでは、家族の利用履歴が見られる場合があります。サービスによって仕組みが違いますので、家族プランに申し込む前に、プライバシーの設定を確認します。家族で使う場合は、利用履歴の共有について、家族で話し合っておくのがおすすめです。
年額プランと月額プランはどちらが得ですか
年額プランは、月額プランを12か月分払うよりも安くなる場合が多いです。たとえば、月額1,000円前後のサービスが、年額10,000円前後になる場合があります。ただし、年額プランは、途中で解約しても返金されない場合があります。長く使い続けることが確実な場合は、年額プランが向いています。使い続けるかどうか分からない場合は、月額プランから始めるのがおすすめです。
サブスクをすべて解約してしまってもよいですか
サブスクをすべて解約する必要はありません。毎日使っているサービスや、生活に欠かせないサービスは、残しておくのがおすすめです。見直しの目的は、使っていない契約を減らすことです。楽しみとして使っているサービスまで解約してしまうと、生活の質が下がってしまいます。使うものは残して、使っていないものだけを解約するのがおすすめです。
まとめ
サブスクの見直し方を解説しました。ポイントをまとめます。
- まず一覧を作って棚卸しをします。使っていない契約は、過去3か月の利用回数で判断します
- 解約忘れを防ぐには、更新日のカレンダー登録と、クレジットカード明細の月1回の確認が効果的です
- 家族で同じ種類のサービスを使っている場合は、家族プランにまとめることで安くなる場合があります
サブスクの見直しで浮く金額は、1つあたり月1,000円前後と小さく感じられるかもしれません。ただし、2つ解約すれば月2,000円、年間では24,000円になります。年間24,000円という金額は、家計にとって小さくない金額です。
まずは、手順1の「サブスクの一覧を作る」ことから始めてみてください。クレジットカードの明細と、スマホの設定画面を確認するだけでも、思っていたよりも多くの契約が見つかるかもしれません。
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